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タイ紀行 さらに脇道へ・・
今回も旅の道から逸れまして、タイについての本のことなぞ。
私は、変にマニアックなところがあるので、旅行に行くと決まると、なんかうんちくを仕入れたくて、せっせと本を買い求めます。韓国、ベトナムの時もそうでした。

今の日本人の韓国に対する関心は、よくも悪くも相当なもので、それは関係する本の出版数にも表れてます。芸能、文化、ハングル、政治、経済など、かなりディープなものまで、新書や文庫で多くの種類が出版されてます。おかげで、一時はすっかり、にわか韓国通(北朝鮮も含めて)になりますた^^;

ベトナムの本はというと、これが多彩な韓国(朝鮮)ものに比して、随分な少なさである。それも、歴史もの(ベトナム戦争関係)とベトナム料理という、硬軟両極端なのだ。
ただ、そんな中でも、ベトナム現地の取材と深い歴史的な洞察力に裏付けられた、司馬遼太郎渾身の評論「人間の集団について」という、素晴らしい本に出会ったのは、大収穫でした。

で、タイである。これが、少ないベトナムに比べても、さらに少ないのだ!!こ、これは、いかなることか。
韓国は、各分野での結びつきと、愛憎半ばしつつも、やはり最も近くの隣国だから、わかる。
ベトナムは、ある時期、ベトナム戦争のために、いやがおうにも政治的関心を引き起こしたため、分野が偏ってはいるものの、良い本があった。これもわかる。
ところが、タイに関しては、絶対数が少ない上に、専門書は別にして、その分野は、著しく風俗に偏っているのだ。
結局、自分の好きな歴史物は、残念ながら、新書のような普及版では今のところ手に入っていない−_−
手もとにあるのは、「極楽タイ暮らし」(ワニ文庫)と「ばんばんバンコク」(知恵の森文庫)の2冊だけである。ただし、この2冊は、なかなか強力で、今のタイの世情やタイ人気質が、すごくよくわかって、楽しい。初心者にとってのマストの2冊です。

ついでに、他の2国で、買った本の一例は、「物語ヴェトナムの歴史」「ベトナム戦争」中公新書、「ヴェトナム『豊かさ』への夜明け」岩波新書、そして、「人間の集団について」中公文庫。
韓国は、「物語韓国史」中公新書、「日韓併合への道」「日本語と韓国語」文春新書、「韓国人はこう考えている」新潮新書、「朝鮮」「植民地朝鮮の日本人」岩波新書、「韓国の『昭和』を歩く」祥伝社新書、「韓国式発想法」生活人新書etc、(北朝鮮ものは省きます)

今も、鬱を押しながら、(読書することはできるので)ひたすら耽読中です。

追記:タイとは、政治的な摩擦(繋がり)が希薄なのが、やはり大きな理由なような気がします(^0^;)
by thuderball | 2005-12-07 23:29 | 鬱病
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